つがる通信8 「浅瀬石川にて」 [あおもり]
祖母の家から浅瀬石(あせいし)川に出ると、左手には八甲田の山々、右手には岩木山が見えます。
岩木山の夕陽。
冬には白鳥がたくさん飛来するこの川は、水が豊かできれいでした。
去年からのススキ。厳しい冬にも、轟々と流れる水にも耐えて風に靡いています。
川面も夕陽に少しずつ染まっていきます。
カモやタカが飛んでいました。
山の稜線と夕陽に向かって飛ぶかのようなカモメ。
つがる通信7 「沸壺の池へ」 [あおもり]
青池に後ろ髪をひかれながら歩いていきます。
エンレイソウのうしろ姿。
山菜や草花たちがあちこちで楽しそうに春を奏でている感じ。
ニリンソウと樹の影。
黄色い沈丁花みたいな花を見かけました。そのほかも白や紫のかわいい花々・・・。
沸壺の池につきました。こちらは翠色。
見る角度によって色合いが変わります。
青池とともに、どうしてこのような色なのかははっきりわかっていないようですが、木々の中にふっと現れる美しい湖は、神秘的・・・。
「鶏頭場の池」のすみっこにいた謎の魚。
”イトウ”ではないかと思いましたが、違うかもしれません。サクラマス?、ブラウントラウト??
1mをゆうに越えるような大きさで、2尾寄り添って泳いでました。
帰り道、展望の良いところで皆で写真を撮りました。
究極の青池!日本海の青い海!!
「自然を侮るな」的というか、厳しく、そしてコブシの効いた美しさ。
つがる通信6 「青池」 [あおもり]
本当にこんなに青かったのです。
十二湖の青池は、宝石のような池でした。
土からも枝からも新芽が出てきていて、春目前な山の風景をみつつ歩いていくと、
隣には白神山地がつながっている場所で、ブナの樹が池の底にひっそりと沈んでいます。
タイトル、しばし考えてみた結果、昨年の春青森に引き続きのタイトルにしました。
前回までの記事 はこちら → 「つがる通信 5」
夏まつり考 [あおもり]
阿佐谷は七夕祭りの準備中です。
高円寺のホームのチャイムも阿波踊りバージョンになりました・・・。
ああいよいよ夏だなぁ、と思って仕事に行き・・・。
今まで実は一度も訪れたことのない「大阪」に行くことになりました、日帰り出張で!
(日程調整はこれから)。
唐突にこういうこともあるものだなぁ(詠嘆)、と思った途端、
「大阪に日帰りで行けるくらいなら、今度の土日、青森にでも行こうかな?!」と6割5分ほど本気で、思いついてしまったのですけれど、いくつかこなさなければいけない用事もあるし、5月にも行ったし・・・、とすぐに思いとどまりました。
今ごろ青森県ではねぶた祭り。蓮も見ごろだし、山々や奥入瀬もとてもいい時期。
今年の写真ではないのですが、昔のフォルダから発掘して来た写真を何葉か。
人形ねぷた。指、竜のヒゲも良くできていて、躍動感がすごい。
缶ビール片手に写真を撮ってました。
(左)扇ねぷた。要所要所でぐるぐる回したり、高く伸び(?)をしたりしてかっこいい。
(右)金魚ねぷた。一匹だけちょっと変わったのがいます。
最後にほっと一息、”稲文化のむら いなかだて”
これは田舎館村役場から撮った水田。いろいろな種類の稲を組み合わせて棟方志功の絵を表現しています。右側に写っている影は、天守閣のようなかたちをした役場の影です。
お祭りは小さいころはあまり興味なく、特に大人になってから不思議と好きになりました。
ねぷたは黒石市にて。いずれの写真も2004年に撮った、2年前のものです。
来年は夏に行きたいな!
つがる通信5 『水景色など』 [あおもり]
青森は、母の実家だったり、父の単身赴任先(以前)だったり、なんだか縁があって、こどもの時分から何度も遊びに行っている土地なのですが、今回一番感じたのは、とても水のきれいな場所だなぁということでした。
鯉の気配。新緑と桜色のグラデーション。
二羽、波紋に囲まれて。
はじっこの一輪。居心地が良さそうです。
一羽。上のほうはうっすら桜が映っています。
過ぎ行くタンポポ。今回の旅は2泊3日。飛ぶように過ぎてしまいました。
車に乗って動くスピードではなく、思い立ったらすぐ寄り道のできる、のんびり歩くテンポが好きなので、またゆっくり来たいです。
当初は「♪上野発の夜行列車」に乗って行こうとおもいましたが、結局あけぼの号に全く空席なし。
■往路:新幹線で八戸まで行ってそれから特急つがるで弘前まで。さらに弘南鉄道で黒石まで。
電車の中で食べる駅弁も楽しみ。今日はお金に糸目をつけないぞーと「春小町」と「東京弁当」。
弘南鉄道の運転席。良い風情です。
写真左:切符。最近すっかりSuicaに慣れてしまったから少し懐かしかった。鋏もパチンと入ってます。
写真右:北国だからか自動開閉式です。中に入ると開閉ができるボタンもついてます。「ボタンを押せば」というところが何となく津軽弁がちょっと入っているような気がするのは私だけでしょうか・・・。
■復路:特急つがるすらも切符が取れず、弘前から高速バス「ヨーデル号」で、盛岡まで行って、新幹線で東京駅まで。
盛岡駅で見かけた「岩手山」。旅のしめくくりに盛岡駅でホワイトステラという白い地ビールを飲みました。日本酒で有名な「あさ開」がつくった地ビール。
*****つがる通信。終わり。*****
つがる通信4 『黒森山』 [あおもり]
黒石市にある黒森山は、山頂に無線のアンテナが立っている特徴的な山で、黒石ゆかりの文学者の句碑や、中腹には浄仙寺があります。こどものころは良くこのあたりでオニヤンマやギンヤンマを追っかけたものです。
祖母の家は薬局を営んでいます。途中で配達に寄ったお宅の庭はあまりにも花やいでいました。
背景の濃い赤とピンクはシバザクラ。
その庭越しに見えた菜の花と林檎畑。今の季節は特に風光明媚だなぁ。
黒石は用水路が多い。東京では見かけない風景ですが、私は用水路のある町が好きです。
黒森山の浄仙寺も芽吹きの季節でした。あちこちにかわいらしい花が咲いていました。
ふきのとうとカタクリの姉妹(←なんとなく)。
姉妹というよりはふたごか、コンビか。なかなかここまで揃わないでしょう。葉っぱまで相似形。
ふきのとうの茎も湯がいてこまかくきざんでおいしく食べられるそうです。
なんとなく造形美。
このふたつの花の名前がわかりませんでした。
紅白のエンレイソウ。一面に咲いていました。
かやぶき屋根も芽吹いています。
浄仙寺ではコーヒーやうどんも楽しめます。コーヒーはとてもおいしいです。
私は水がおいしいからだ、と確信しています。
つがる通信3 『城ヶ倉大橋』 [あおもり]
祖母の家から車で30分くらいのところに城ヶ倉大橋があります。
この橋は、津軽と南部の架け橋。谷底までは122メートルもあります。
城ヶ倉大橋から撮った写真。春というよりは冬景色に近いのでは・・・。
「冬だばこんなもんじゃねぇっきゃ」と言われそうですが。
水墨画の世界・・・。
細い枝々は、あたりが暖かくなるのをひっそりとしっかりと待っている感じがします。
このあたりからは八甲田山系の山なみを楽しむことができます。
この日は残念ながら、天気があまりよくありませんでした。
城ヶ倉大橋から車で5分ほどいくと酸ヶ湯(すかゆ)温泉があります。
ちょっとさすがに雪が汚れていますが、雪の回廊はまだ残っています。
除雪したてはとても白くてきれいだそうです。
バスの高さと比べてもまだまだすごい積雪!埋もれたガードレールがあちこちでひしゃげてました。
酸ヶ湯温泉。あたりいっぱいに硫黄のにおいがたちこめています。雪の中に地獄池も健在でした。
スキー板を履いた人を多く見かけました。まだスキーができるのか・・・と思いましたが、売店にはこごみや行者にんにくやタラの芽、ぜんまい、アザミ、ミズなどの山菜が並び、小さな春は訪れている感じ。
家に帰って祖母ご自慢のおでん。たけのこやつぶ貝、卵、はんぺん、ちくわ、だいこんなどがダイナミックに入っていて、ワラビがばさっと束で入っている。
つがる通信2 『岩木山』 [あおもり]
津軽富士とも称される岩木山。黒石市、弘前市中心に移動しましたが、至るとこで岩木山が見えます。
平川は雪解け水と降雨とで、水量が豊かです。川端にはタンポポがいっせいに咲いています。
岩木山方面に向かってドライブしたときの写真を数葉・・・。
弘前の大通り沿いで。街路の桜の花とキヤノンの工場とともに。ちなみに岩木山は山頂部が三つの峰で形成されています。まさに「山」という漢字のとおりの形。
旧岩木町(今は弘前市)の町並みと。横一直線の町もあざやか。
いよいよ岩木山に近づいてきました。山の裾野は林檎、林檎、林檎、林檎畑がひたすら。
・・・ただひたすら。広がる林檎畑。
あれは林檎畑だよね?と聞くと、「桜でなければ林檎だ」と冗談を言われるほど!
岩木山の途中にある「岩木山神社」。お参りをしてきました。津軽三味線のライブもありました。
そして柱にしがみついている狛犬を発見。向かって左(下向き)と右(上向き)。
さらに進んでいくと一帯にまだ雪が残っているところがあり、その雪の合間で望外に出会った水芭蕉。
雪解け水がさらさらと流れていました。
私にとっては尾瀬以来の水芭蕉でした。
ふと見上げると山頂がやや間近に。
この先には、8合目までスカイライン、そこから9合目まではリフトがあり、そして山頂までは徒歩、というのもやってみたいですが、次回ということにしました。
そして、岩木山に行ったらぜひともおすすめ。
「ゆできみ」です(写真左)。
ここらではとうもろこしのことを「きみ」というのです。
茹でただけ。でもとっても甘い!
岩木山神社の鳥居の前で。津軽三味線のライヴ。
つがる通信1 『弘前公園』 [あおもり]
5月6日。津軽の春。
当初、「♪上野発の夜行列車」に乗っていこうと思っていたけれど、全然空席がないほど、津軽は旬な季節でした(結局新幹線で行きました)。
祖母の家に二泊しました。弘前公園の桜は、満開で見ごろを迎えているとあって、6時に起床して寝ぼけたままでかけました。日中よりはずいぶんすいているというのと、有料区域がこの時間は無料という特典があります。地元のひとに教えてもらったのです。
【朝桜】早朝の桜は曇天で光が柔らかいせいか、しっとりとおしとやかでした。
弘前公園の桜は樹齢が古いものが多く、幹の風格は相当の年月の流れを感じます。
朝の空気。本丸から岩木山を臨む。
桜の御簾越しに見るような天守。
小鳥も早起き・・・!この鳥はウグイスでしょうか?それとも?
木々の若芽のさみどりいろと桜色。
【水桜】お堀端の桜は、日が高くなるに連れて鮮やかになり、水面に映る桜が見事でした。
水面に映ってゆらいでいる桜の花々。
空までくっきりと。しだいに晴れてきました。
【夜桜】晩ごはんを食べたあと、またでかけてしまいました。
ひとときとして同じ表情のときはないものですね・・・。