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つがる通信12 「雪こ」 [あおもり]


特急「つがる」の車窓から。

2月9日から11日、青森にでかけてきました。
その間の青森を一枚で表すと、

”雪はたくさんあるが青空が広がっているおだやかだなぁ” 浅瀬石川にて。

しかもこの3日間だけが、地元の人に言わせれば「春のような日和」で、
その前後は容赦なく冷え込み、吹雪いているようではないか。

今回は、どんな寒さも「それも津軽」と受け止められるだけの防寒装備で、
陽水の「氷の世界」みたいな本気の津軽を味わいたい気持ちもあったので、
ちょっぴり残念デシタ、なんて贅沢なことを言う余裕さえありました。
もちろん、穏やかな天気は貴重なはずで喜ぶべきことなのですが、
いつも厳しい寒さの中で暮らしているのに何だか申し訳ないような・・・。


往路青森駅にて。


自転車が静かに埋まっています・・・


駅でみかけたつらら。つららを見たのは何年ぶりかわからないくらい久しぶりでした。


黒森山にある浄仙寺。ときおり ばさあぁ・・・ という音を立てて雪が落ちたりします。


足下にはひたすらひたすら白い雪が広がっています。
車道も真っ白、轍も足跡も真っ白・・・


かまくらの中に並んでいた雪だるま。

黒石市内では町角や住宅にいろいろな雪だるまが立っていました。

消防署の正面入り口には、でかいでかい鏡餅のような雪だるま、
あるお宅の左右の門の上には狛犬(シーサー?)みたいな雪だるま、
市役所の前には仲良く寄り添うような雪だるま、
幼稚園ではすべり台やジャングルジムの間にちょこんちょこんと置かれたカラフルな雪だるま、
こみせ通りでは、キャラクターを象った雪だるまなど・・・


どれも素敵な作品ばかりでしたが、その中で、何故か妙〜に心に残るのが一番右の、だんだん小さく積み上げて一番上に丸が乗っている売店入口君です。


ちっちゃい柘榴、おっきい柘榴
時間が止まっているかのような柘榴の木・・・浅瀬石川近くにて。


雪蓑と雪帽子


烏の足跡


夕陽に煌めく

夜の灯篭祭りに出かけ・・・

弘前城のお堀が凍っているのに感嘆し、


雪灯篭に点された絵にしみじみとし、

しみじみとし・・・、

翌朝刊を見て、メイン会場をごっそり見ていないことが判明!
どうもしみじみすぎると思ったよ!と皆、大笑い。

一日目に弘前の灯篭祭りに行ってしまったため、黒石のこみせ祭りのライトアップが見られず。
また来年の楽しみができてしまいました。

お祭りの写真はミッチーさんの記事がものすごく素晴らしいので、是非是非、ご覧ください。

 ミッチーさん「からぽねやみの絵日記」
  http://blog.so-net.ne.jp/karaponeyami/2008-02-10 ”弘前雪灯篭まつり”
  http://blog.so-net.ne.jp/karaponeyami/2008-02-11 ”黒石こみせ祭(冬)”


「雀こ」

次回は鳥について書きたいと思います。


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'cosmos' 秋桜 [あおもり]

'cosmos' というタイトルで
青森の空気の塊の切りとり みたいなものと 青森に対する漠然とした想いの投影
みたいなものを記していたつもりでした。
あとは第5回として、青森の「食」でひと区切りの予定で。

いつものようにあわただしくすごしてしまい、日々のしごとにかまけて神戸等出張などもあって、
ちょっと離れていました。

そして先日、祖母が永い眠りにつきました。
先月中旬、入院の床にあった祖母のお見舞いに行ったその帰り際、
「気 つけて帰らねばまねよ」「(車の)事故だけは気をつけへ」と繰り返し言われました。
いつもいつも耳たこなので、この期に及んでもやっぱりそれなのか・・・と思いましたが、
このことばを忘れることはないだろうと思います。

1枚目の写真は、うちにあるコスモスの鉢植えをそのままスキャナで取り込んだものです。
落ちてしまった花びらを水に浮かべたら

花びらの裏についた、空気の雫

祖母が花見のことを「観桜会」というのがとても気に入っていました。
秋桜の方は好きだっただろうか?

おつかれさまとありがとうと「気をつけて・・・」を言いにでかけてきます。
 


'cosmos' 4 [あおもり]

・・・青森の秋のはじまり・・・


鶴の舞橋から溜池「廻堰(まわりぜき)大溜池」を望む。
鶴田町にて。遠くにいろいろな鳥たちの息吹を感じられる場所。


天気が良いときは岩木山もすばらしく見渡せることから「津軽富士見湖」とも呼ばれているとのこと。


低い丈の緑と、広々とした湿地とこの空間は鳥たちにとって楽園でしょう。


水際にて寄せては返す小さな足跡


ベンセ湿原にも行きました。
6月ごろにはニッコウキスゲやワタスゲ、ノハナショウブや小鳥たちが集まるようですが、9月中旬は大ススキ野原でした。木道などもすっかり見えません。萩の花も小さい赤色を添えていました。一年を通じてとても表情の豊かなところなのでしょう。


「最終氷期埋没林」。約2万5千年前に土に埋もれた数千本もの針葉樹が地層に眠っています。
そこで眺めた日本海。



どしゃぶりの中、蔦温泉に向かう途中の風景。
今回はほとんど天気に恵まれなかったことも相まって、しみじみと青森を味わうことになりました。


蔦温泉旅館にて。


待合所。ストーブは片付ける必要がないんだと思いました。
最近でこそ、青森も夏が暑くなったと聞きましたが、8月でも寒いときにはストーブの出番がありうるのです。


客間まで、約80段もある階段(別館の場合)。この旅館は創業100年近く、木の風合いに年季を感じます。
温泉も格別で、じわじわと沁みいるようなお湯でした。


'cosmos' 3 [あおもり]

・・・引き続き青森・・・


「よされ ねぷた こけしの里」黒石の車道端にて


コスモスが一直線に咲いていました。
反対側にはススキ原、その奥には山々が。


ずっと続いています。


バックミラーにも映っていました。(黄色いのは工事車両です)


これも車道で会った花。人の横顔のような感じです。


車で移動していて、私が、「あ」と思う地点でいちいち止まっていたら、
その日じゅうに到着しないのではないかと思うことが多々あります。
「次回」「次回!」「次回・・・」といろいろ通り過ごしました。


文章を津軽弁に変換するサイトを見つけまして、
前回の日誌の前半部分の文章をちょっと変換してみました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
林檎の実がなってらのば見るのは意外にも、はじめてか、ものすごく小さいとき以来だ。このようにそのまんまで成ってらもの、赤い袋がかけられてらもの、青い袋がかけられてらもの、「袋屋さん」つうのもあちこちで見かけたんずや。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ネイティブの人には到底かなわないし、多分訛っているところ、間違っているところもあるかもしれませんが、
面白い。
文章を入力して、津軽弁に変換するボタンを押すと、
せば訳すはんでろ!
という頼もしいメッセージが出るのがなんともおかしくって。

7月31日の松本紀行の一部も変換して見ました。ちょいと私がいつも聞いてるのと若干違うかなと思うところもあるのですが、土地ごとにちょっとずつ特徴があるのかな、と思うのとそもそも原文の作り方によっても変換ソフトでできる限界があるでしょうし(一部省略等修正しています)。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
思えばだば、松本旅行に行っていたのは7月も上旬の話だったんずや。爽やかな乗鞍の地で、「あー東京で梅雨明けしてうだるようなぬぐさになったら今のわが懐かしく思えるに違いね」と思ったが早くもその状態に陥りつつあるかも。

それだけでねよ。ホシガラスがハイマツの実ば好んでくてまるのは良いが、先週、ベランダ農園のなけなしの実りば近所のカラスにこっぴどく荒らされてあいったん。(中略)

しかも、「ごちそうさま、わいーめわぐだのー」と完食してくれればまだしも、適当に食べ散らかし放題で緑色のトマトまで適当に弄んで行ったはんであるんずや。(防鳥)ネットは今のトコ効果てきめんでそれ以来は無事なのだばって、ここいらの老獪なカラスがいつまで黙ってらか安心はでぎね、と思っていたトコ・・・。先週末、「行儀が悪い!」「なっていね!!」などカラスの悪口ば言いながら、友人とミニトマト狩りばしていたら、何と、飛びながらのカラスに糞ば落とされて、しかも、一発の糞で、友人の頭、左袖、わのズボンば爆撃したはんである・・・!どういう芸当か?!おかちゃがしゃべるには、「カラスは悪口ば言われてらのが分かってら」そうであるんずや。何つう輩か!許へね!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さてさて、田舎館村は、本日(9月30日)稲刈りだそうです。


先日はこの役場天守閣の一番上からの眺めです。


24㎜で撮っても全体が写らないです。


鴨が行ったり来たりしていました。
この田んぼの眺めを見ているかのように・・・!


これは道路から撮った写真。つがるロマンの「が」のところ。
今ごろ刈り入れが終わったころでしょうか。


'cosmos' 2 [あおもり]

・・・引き続き青森にて・・・

9月15日

林檎の実がなっているのを見るのは
意外にも、はじめてか、ものすごく小さいとき以来です。
このようにそのままで成っているもの、
赤い袋がかけられているもの、青い袋がかけられているもの、
「袋屋さん」というのもあちこちで見かけました。


よぐきたねし


タカアザミ。山の草むらで見かけました。


赤っぽいススキ。


こちらでも良くみかける白いススキもありましたが種類は同じなのでしょうか。


田んぼの畦を歩くと、イナゴがぴょんぴょんと逃げていく、懐かしい光景。
この写真の稲はちょっと色が普通と違います。
これを離れたところから一面を見渡すと・・・

いなかだて つがるロマン

田舎館村の『田んぼアート』も完成間近です。


津軽では、いつも岩木山が在る。
これは夕刻、黒石に帰る途中に撮りました。


きれいな星空が見たくなりました。

・・・つづく・・・


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'cosmos' 1 [あおもり]

9月16日 十和田市蔦沼にて







ひっそりと青森に行ってきました。


小さい秋も見つけました。


9月15日 黒石市猿賀公園にて
トンボのお休み処となっている蓮の実


祖母宅の佇まい


木枠が庭の風景を分割していて、それがまた、私の好きな眺めのひとつです。


ちょっと面白い薪を、ひょいととっておいたら、50年ほどもたってしまったのですって。

・・・つづく・・・


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a raindrop -AtoZ- [あおもり]

奈良美智氏デザインのワンカップ。純米酒 ”AtoZ cup House”より。

「雲の上の女の子」
醸造法:純米醸造/ 原料米:むつほまれ/ 精米歩合:65% /アルコール分:15~16%/ 日本酒度:+3.0/ 酸度: 1.6

殻つきホヤを買ってきたので、キュウリと和えました。ホヤをさばいて、昆布を入れた塩水にキュウリとホヤを入れるだけなのですが、これは日本酒にとても合います!

雨降りの日は、仕事に行くのは億劫だったり、気分的には晴れ晴れとしなかったりするのですが、植物は生き生きと色濃くなっていくのが、自分にとっても潤いになります(朝、慌てて水遣りをしなくてすむ、というおまけもあります)。


カクテル(つるばら)の雫。


拡大してみたら家の前の電柱が逆さまに映った水滴がありました。
今年もこの電柱でスズメが子育てをし、巣立って行きました。

電柱スズメ;過去の日誌から
  2006/05/27
  2006/05/30


ものすごい勢いで成長しているようなんですが、伸び盛りの枝はこんなに棘が密集しています。


咲き終わったクレマチス。


ディルの茎を伝う雫。。。。。


蟻は、雨宿りしているように見えますが、雨の日もせっせと働いているようです。


ぼたんの葉っぱの上ではキラキラでした。
ああ、もう7月に入ってしまった。梅雨はいつまでなのかな。なんだかもう夏みたいなときがありますね。
雫はベランダにて。


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つがる通信11 「青空」 [あおもり]

桜だけでなく、

青空も見ごろでした。


車で移動することが多かったけれど、いつも雲が追いかけてきてくれます。


岩木山は津軽地方では、至るところから見える雄大な山です。
見る場所によって、特に山頂部分のシルエットが違います。


ドライブの途中も、迫るように現れる岩木山は素敵だったなあ。
(ちょっとダッシュボードにおいたタオルのうつりこみがありますが)
私は、この写真のように「山」という漢字のような山頂の岩木山が一番馴染みがあります。

さて、桜ですが・・・暖冬にも関わらず、開花はほぼ例年どおりだったそうです。
自然の調整能力はすごいですね。
ところが最終日の最後のチャンスの早朝、ちゃんと朝5時半に起きたにもかかわらず、
体調不良により、弘前城の桜を見逃しました。
このことは、数年は引きずるであろうと思うほど残念でした。


今回私にとっての津軽の桜はこれです。黒石市の東公園にて。
黒石は弘前よりもちょっと開花が遅く、三部咲きといったところでした。

今回の復路は、ブルートレイン(=夜行)”あけぼの号”です。

上野行きの夜行列車乗ったときから♪
ビールを飲み、弘前駅コンビニで買った枝豆を食べ
(180円でとびきりのおいしさ!きっと水がおいしいからです)、
津軽を後にしました。

・・・2007春 つがる通信 終わり・・・

さて、遠足は家に帰るまでが遠足と申します。
上野駅に到着が7時、駅蕎麦を朝ご飯で食べて、阿佐谷に着いたのが9時前くらいでしたか。


阿佐谷も快晴でした。ケヤキの新緑がまぶしい季節。

荷物と、津軽の余韻とを背負いながら、中杉通りをてくてくと帰りました。


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つがる通信10 「弘南黒石」 [あおもり]


渋い。弘南黒石駅で見かけた除雪車。降り積もる雪をかき分ける雄姿も見てみたいです。


年季が入っています。燻し銀のような佇まい。

このときは駅にあるスーパーに買い物にきたのでした。
その駐車場で見かけたのは・・・


車止めの手前にできた水溜りでとことこ歩いていました!


2羽いました。スーパーの駐車場にハクセキレイがいるなんてびっくり!


分身の術。水に映る姿と、影と。


スーパーで買ったのは、この、津軽らーめんです。(帰ってきて食べましたがとてもおいしかったです)

つがる通信、今回は第11話まで続きます。



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つがる通信9 「春花々」 [あおもり]

水仙がいたるところに咲いていました。

畦道でも玄関先でもそれこそにょきにょきと咲いています。


学名はNarcissus。
私としては「ナルシスト」というよりは元気よくおしゃべりしているように見えるな~


ワサビの花


夕陽を浴びるオドリコソウ(かな?)。
踊り子というより蓑をかぶってがさがさと大勢で歩いていくうしろ姿といった雰囲気か。


タンポポ、元気が出そうな黄色。


浅石川沿いにて。緑がまぶしかったです。


カタクリ。カタクリの小径にでかけました。カタクリ以外の花も混じっていてとても素敵な場所でした。






青いのと白い花はイチゲかな。黄色いのはフキタンポポ・・・
枯草に瞬く星のようでした。

祖母の家の庭にあった花。

どれも、春を待ち望んでいたかのように、瑞々しく咲いていました。


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